恵方巻きといえば毎年決まっている方角を向いて、黙々と食べきると福がある・・・と言われている、節分の風習の一つですよね。
風習と言っても比較的新しくて、節分に恵方巻きを食べたことがないという方も多くいるのだそう。
そういう我が家も、子供のリクエストによりつい手巻き寿司になってしまいます
近年では恵方巻きにちなんだロールケーキを発売するお店も増えてきているのだとか。
恵方巻きスイーツを食べるにしても、せっかく恵方巻きの代わりに食べるんだから方角を知りたい・・・。
ってことで調べてみました、2021年の恵方の方角!
調べているうちに、恵方の毎年の決め方ってどーなってるんだろ?という疑問も沸いてきたので、そちらもバッチリ調査してみましたよー!
2021年の恵方は・・・
ズバリ、
南南東、ちょっと南
です!
ちょっと南・・・
体をしっかり南南東に向けた時に、ちょびっとだけ右側(南)を向くという感じでしょうか。
というわけで、2021年の恵方は南南東(微南)です。
● 恵方である南南東の方向をじっと見つめ、
● 心でお願い事をしながら、
● 無言で、
● 恵方巻きを1本食べつくす。
のが縁起が良いんですね。
1月も半ばを過ぎるとスーパーなどの一角に現れる『今年の恵方は●●!』の広告。 一緒に恵方巻きの予約販売のチラシが置いてあることが多いですよね。 でも、恵方巻きっていつどうやって食べるんだっけ??? 恵方巻きといえば恵方を …
恵方の方角を簡単に見つける方法!
ちなみに恵方の方角を家で簡単に見つける方法ですが、コンパス買わないとダメかなーと思っていたら、なんと、恵方アプリなるものがありました!ビックリ!
私はiPhoneを使っているのですが、恵方コンパスというのをインストールしてみました。可愛いです♪
ただ、ちょっと感度が悪い時があるので、再起動したりして家の方角とアプリの方角を合わせてみて下さいね。
恵方の方向に向くとスマホが振動して教えてくれます。
興味のある方はぜひ検索してみて下さい♪
恵方は、どうやって決められている?
私、恵方って毎年、どこかの偉い人が占いとかで決めているものだと思っていたんですよ。
でも実際には、すでにこの先何十年分も決まっているのだそうです。
これだけでも驚いたのに、【恵方】と呼ばれる方角は実は4つしかないとのこと!
● 東北東(少し東)● 西南西(少し西)
● 南南東(少し南)
● 北北西(少し北)
この4方向を、5年周期でそれぞれ振り当てて、繰り返しているんです。
・・・ん? 5 年?
1年余ってるよ~。
調べてみると、この4方向のうち南南東だけ2回ある(5年周期のうちの2年振り当てられている)んですね。
なぜに南南東だけ2回あるのか???
というところで、ここから恵方の決め方の説明本番です!(前置き長い!)
ちょっと複雑な話になるんですが、なるべくわかりやすくまとめますので、どうぞ!
恵方の決め方!
恵方と呼ばれる4つの方位は、十干(じっかん)という暦に基づいて決められています。
この十干とは、
● 甲(こう) 乙(おつ)
● 丙(へい) 丁(てい)
● 戊(ぼ) 己(き)
● 庚(こう) 辛(しん)
● 壬(じん) 癸(き)
というもの。
甲乙つけがたい・・・という言葉を聞いたことありませんか?
どちらも良くて1番2番つけるのが難しい、という意味ですが、この甲乙とは十干からきているんですね。
ではこの甲乙・・・というのは何ぞやと言いますと、五行説と陰陽道いうものが大きく関わってきます。
陰陽道は、全てのものは「陰」と「陽」に分けられるという考え方。
この二つが結びついて陰陽五行説とも言います。
この5つの元素(木・火・土・金・水)を陽と陰に分けたものが十干なんですね。
(日本では陽陰を【陽=兄(え)】【陰=弟(と)】として表します)
そして、先ほどの五行説の木火土金水は、それぞれ方位を表しているんです。
この五行、方位、十干(日本読み)を並べていくと・・・
● 木 ⇒ 東・・・甲(きのえ/木の兄) 乙(きのと/木の弟)
● 火 ⇒ 南・・・丙(ひのえ/火の兄) 丁(ひのと/火の弟)
● 土 ⇒ 中・・・戊(つちのえ/土の兄) 己(つちのと/土の弟)
● 金 ⇒ 西・・・庚(かのえ/金の兄) 辛(かのと/金の弟)
● 水 ⇒ 北・・・壬(みずのえ/水の兄) 癸(みずのと/水の弟)
こうなります。
そして歳徳神様は、中央の戊を除いた「陽」の甲・丙・庚・壬の方向にいらっしゃると言われています。
・・・と、文字で言われてもわかりにくいですよね^^;
なので簡単にですが図を作ってみました。
● 24方向の方位
(【十干】と【十二支】と【八卦の艮(うしとら)巽(たつみ)坤(ひつじさる)乾(いぬい)】を組み合わせたもの
● 16方向の方位
(東西南北の他に、北西や北北西などがある)
この2つを合わせて見ると、わかりやすいです。
図で見ると、それぞれ十干の甲・丙・庚・壬の方向が、東北東・南南東・西南西・北北西の4方位に対応しているのがわかると思います。
戊と己は中央なのですが(図には書いていませんが)、恵方の中では南南東に組み込まれるようです。
この4方向+南南東が、
① 東北東② 西南西
③ 南南東
④ 北北西
⑤ 南南東
の順番で、5年周期でローテーションしているのだそう。
ここまで、大丈夫ですか??
私自身、書いてて、うっかり気を抜くとわかんなくなっちゃいそうです^^;
ここまでを一度まとめますと、
● 恵方は24方位で見て、十干の陽(兄)のうち「甲・丙・庚・壬」の4方向
● 4方向を5年周期でローテーションしてるあれ、2行で終わりましたね!?
・・・つ、次はその年の恵方を知る方法についてです!
その年の恵方を知る方法は?
その年の恵方を知るには、
● その年に割り当てられた「十干」によって知る方法
● その年の西暦の末尾の数字(2021年なら「1」)の数字によって知る方法
があります。
その年の十干によって知る方法
● 甲・己の年 ⇒ 東北東
● 乙・庚の年 ⇒ 西南西
● 丙・辛・戊・癸の年 ⇒ 南南東
● 丁・壬の年 ⇒ 北北西
西暦の末尾の数字によって知る方法
● 4・9の年 ⇒ 東北東
● 0・5の年 ⇒ 西南西
● 6・1・8・3の年 ⇒ 南南東
● 7・2の年 ⇒ 北北西
・・・なんでこうなるの?
という疑問が沸いてきたのですが、これには、十干と十二支で60種類の組み合わせが出来る十干十二支という暦が関わってきます。
(色々ややこしいですねー^^;)
60年で1週する暦。
十干の十種類と、十二支の十二種類を順番に組み合わせていく。
● 1年目・・・十干の【甲】と、十二支の【子】で【甲子(きのえね)】
● 2年目・・・十干の【乙】と、十二支の【丑】で【乙丑(きのとうし)】
● 3年目・・・十干の【丙】と、十二支の【寅】で【丙寅(ひのえとら)】
以下60年まで続き、61年めに【甲子】に戻る。
西暦に十干十二支を当てはめてみますと、2020年以降は、
2021年 辛丑(かのとうし) 南南東
2022年 壬寅(みずのえとら) 北北西
2023年 癸卯(みずのとう) 南南東
2024年 甲辰(きのえたつ) 東北東
2025年 乙巳(きのとみ) 西南西
2026年 丙午(ひのえうま) 南南東
2027年 丁未(ひのとひつじ) 北北西
2028年 戊申(つちのえさる) 南南東
2029年 己酉(つちのととり) 東北東
2030年 庚戌(かのえいぬ) 西南西
2031年 辛亥(かのとい) 南南東
以下続く・・・