「ママー!変なうんちが出たー!いつもと違うー!」
と、長女(当時6歳)の呼ぶ声が聞こえたのは、ある昼下がりの マックのトイレの中。
洗面所のところで待ってた私が、柔らかいのでも出たのかなーと思いながらひょいとトイレを覗くと・・・
(; ・`д・´)!?
うんちが・・・ 白い !!
いやはや、衝撃的でした。
形は保ったままの白いうんち。丸めてポイされていた白いトイレットペーパーと見分けがつかない!ホントに!
ナニコレどうしよう!?って思ったのですが、そこはマックのトイレ。丁度トイレ(一つしかない)に入ってきた人もいたので、タダ事じゃなさそうな白いうんちをしっかり目に焼き付けて、流しました。
そしてすぐに後悔。
写真撮っときゃ良かった・・・(記念撮影ではないです笑)
ちなみに長女は腹痛などもなく、元気にマックの遊び場に繰り出して行きました。
うんちは健康のバロメーターと言いますよね。
この白いうんちって、本当に大丈夫? 何か病気が隠れているんじゃ・・・!?
私、もの凄く不安になったので、今回は子供の便が白い理由をがっっっつり調べてみました。
子供のうんちの色が白いのは・・・
健康な便の色は黄土色~茶色だと言われています。ちなみに食物繊維をたっぷり摂ると、黄土色の便になるそう。黄土色に近いほど、便の色としては理想的な色とされているんですね。
便にはももと色がついているのかというと、そうではなくて、胆のうという臓器に貯蔵されている胆汁によって色がつくんです。
胆のう・胆汁って?
胆のうの役割
肝臓で作られた胆汁を貯蔵している。もともとは薄い色だった胆汁が、胆のうで濃縮され褐色に近い色になる。
胆汁の役割
膵臓から分泌される膵液と合わさって、主に脂肪分を分解・消化する働きを持つ。
白い便が出るということは、何らかの原因で、
● 胆汁が出ない、出にくい
● 胆汁の通り道(胆道)が詰まっている
● 胆汁の分泌が追い付いていない
という状態にあると考えられます。
また、これ以外にも乳製品の摂り過ぎ、脂肪分が多い食物の取り過ぎによっても、白っぽい便、薄いクリーム色の便などが出ることがあるそう。(詳しくは後述します)
普段、黄土色~茶色っぽい便が出ている人が、いきなり白っぽい便になったらビックリしますよね。便がいつもと違うと感じたら、チェックするポイントがありますので、下記にまとめてみました。
便がいつもと違う時は…
● とりあえず目視で便の状態をチェック
● 出来れば写真を撮る(記録)
写真などで様子を記録しておくと、受診の時に役立ちます
● 本人の調子を確認する
白便が出た時に体調がいつもと違う場合は、早めの受診をおすすめします。
我が家の場合は、本人はいたって普段通りの様子だったのですが、翌日から連休だったこともあってかかりつけ医に連絡し、受診しました。(結果的には異常なし。うちの長女の場合は、食べ物などによる一時的なものだろうとの事でした)
ですが、やはり安心は出来ないとも釘を刺されましたね。白い便には重篤な病気が隠れている事もあると。発熱や腹痛で受診した際に発覚するものが多いようですが。
というわけで、次は便が白くなる主な原因について、調べてまとめてみました。
主な原因
白い便が出る主な原因として考えられるのは、
● 脂肪分が多いものを食べ過ぎた
● 乳製品の摂り過ぎや牛乳の飲み過ぎ
● 乳糖不耐性によるもの
● ロタウイルスなどのウイルス性の胃腸炎
● 胆道閉鎖症や胆のう炎、肝臓の病気・機能低下など食べ過ぎとか飲みすぎとか、ついやりがちなものから、胆のう炎・肝臓の病気まで、白っぽい便が出る原因は様々。
ひとつずつ、見ていきますね。
脂肪分が多いものを食べ過ぎた
胆汁には消化酵素は含まれていません。ですが膵臓から分泌される膵液(脂肪を分解する酵素アリ)と合わさることで、この消化酵素の働きを活発にし、脂肪分を分解しています。
脂肪が多い肉などを食べ過ぎると脂肪分の分解が間に合わず、白っぽい便が出る事がありますが、これは脂肪便と呼ばれていて脂っぽく軽いので水に浮きます。多くの場合は脂肪分が多い食品を控えることで、数日のうちに通常の便の色に戻るようです。
乳製品の摂り過ぎや牛乳の飲みすぎ
乳製品とはチーズやヨーグルト、アイスクリームなどです。子供は大好きなので、うっかり食べ過ぎちゃうことありますよね。
牛乳も、大好きな子は1日に1リットルくらいは平気で飲んじゃうという話も聞きます。
ではなぜ乳製品や牛乳をたくさん摂ると白い便になるのか、これは乳製品や牛乳が白っぽいからではなく、その中の乳糖という成分に関係してきます。
乳糖はその名の通り、乳に含まれる糖分のことです。人・牛など哺乳類の乳に含まれています。
この乳糖を消化するための酵素があるのですが、乳製品をたくさん摂取すると、この酵素の消化作用が追い付かず、白っぽい便になることがあります。形は普通のものから、軟便、下痢などです。
乳糖不耐性によるもの
何らかの原因によって乳糖を消化する酵素が少なくなったり、充分な働きが出来なくて乳糖が消化出来ず消化不良を起こすことを乳糖不耐性といいます。
重度の乳糖不耐性だと、乳糖を含む食品を食べ過ぎなくても乳糖が消化できずに下痢になったり、白っぽい便が出たりします。
先天性の乳糖不耐性は乳幼児期に発覚し、治療や対処が必要になりますが、激しい下痢によって乳糖の消化酵素が減少し消化不良を起こすことがあります。これを二次性乳糖不耐性といいます。
ロタウイルスなどのウイルス性の胃腸炎
ロタウイルスは別名・白色便性下痢症、または白痢とも呼ばれていて、ウイルスの影響で胆汁が出にくくなったり、激しい下痢によって胆汁の分泌が追い付かなくなった時に、白っぽい便(下痢)になります。
多くの場合、嘔吐や高熱、腹痛などを伴います。
ロタウイルスが活発になる冬場、これらの症状がある時に便が白くなったのなら、真っ先にウイルス性胃腸炎が疑われます。
ロタウイルスに限らず、嘔吐下痢の症状があるノロウイルスや、通常(?)の激しい下痢でも、白っぽい便になることがあります。
胆道閉鎖症や胆のう炎、肝臓の病気・機能低下など
ここからはちょっと怖い病名が並んでいますね。
胆道閉塞症は赤ちゃんに関係する病気です。
先天的に胆道(胆汁の通り道)がないか、詰まっている、または通っていても非常に狭いという状態で、生後1か月以内の新生児期に発覚します。胆汁が出てこないので便は白っぽかったり、灰色っぽかったり、クリーム色など薄い黄色っぽいこともあります。この場合は手術が必要で、生後60日以内が望ましいと言われています。
胆のう炎では、胆のうが細菌感染によって炎症を起こし、胆汁が出て来なくなるために便が白っぽくなります。
通常、胆のう炎は胆汁が固まってたまる胆石が原因のことが多いですが、子供の場合は小児急性胆のう炎と言い、胆のうに細菌が入って起こることがあります。多くの場合、小児急性胆のう炎では発熱や腹痛を伴います。
通常は便の色で発覚するよりも、熱や腹痛で病院にかかり、そこで発覚することが多いようです。
肝臓は体の中に入ってきた毒素を解毒したり、体温を保つ重要な役割を持っています。
胆汁も、胆汁という名前ながら、実は肝臓で作られています。(作られた胆汁は濃縮されて胆のうで貯蔵されています)
肝臓の疾患があったり何らかの原因で肝臓の機能が低下していると、胆汁が作られにくくなり、行き渡らなくなって便が白っぽくなります。
調べたことをまとめてみましたが、これ以外にも気になる症状があったり、お子さんの様子が何かおかしいと感じたら、すぐに受診されることをおすすめします。
その際には便の写真や、小さいお子さんでしたら便が出たおむつを持って行くと、スムーズに話が伝わりますよ ヾ(゚▽゚*)
後記
最近、一人でトイレに行けるようになった長女(甘えたい時はついて来て!と言いますが笑)は、うんちの度に自分のうんちをチェックしていた様子。
小さい頃から、うんちは臭いしバッチイけど、体の中の悪いものを出してくれてるから、うんちの形とか色で体が元気かどうかわかるんだよー、と伝えていました。それが役に立った・・・のかも(笑)
内臓は目に見えないので、医者でもない私には、外に出てくるものを見てチェックするしかないんですよね・・・。
今回は、白い便が出たこと以外に本人に変わった所はなかったので、ネットの情報と照らし合わせて一時的なものだろうとは思っていましたが、病院で診てもらうまでは不安でいっぱいでした。
何事もなかったからホッとしましたが、何事も早期発見は大事だと感じた出来事でした。
3歳の次女も幼稚園に行き始めて、母親の私の目が行き届かない時間が増えて来たので、自分でうんちチェックするように今から洗脳しようっと。