「あれ、ひやむぎの方が太いんだっけ??」
ひやむぎを暖かい付け汁で食べていた夫がぽそっと言いました。
それに対する私の答えは・・・
「うん、そう・・・、のはず・・・」
という、何とも曖昧な返事(汗)
つるつる♪と食べられるのが美味しくて、そうめんやらひやむぎを良く食べるものの、よくよく考えたら二つの違いってちゃんと知らないということに気が付いたんです。
ということで今回は、そうめんとひやむぎの違いについて、バッチリ調べてまとめました!可愛い色付き麺にもちゃんと理由があって、ちょっとビックリしました。
それではどうぞ~♪
それぞれどんな違いがある?
そうめんとひやむぎの違いは、ズバリ!
● 麺の太さ
● 製法(手延べ)
です!
やっぱり麺の太さが関係あったか!という感じですね。
私などは、とにかく細~~~いのがそうめん♪ という感覚だけでいましたが、あながち間違いではなかったのでホッとしてます(笑)
麺の太さについては、日本農林規格(JAS)で分類されているのだそう。
それぞれを詳しく見ていきますね!
JASで分類されているのは以下の通り。
● そうめんの製法
そうめんは元々、原料の小麦粉に塩を混ぜたものを、手で細く細く延ばして作っていました。
手作業で延ばしていくので、とても時間がかかります。なので油をつけながら延ばし、麺が乾燥するのを防いでいたそうです。
(手延べそうめんの場合、油を使わないひやむぎより少しだけカロリーが高くなります)
明治時代になり製麺機が開発されると、ローラーで生地を延ばして、細い間隔に設定した刃で切っていく、という形に変わりました。
なので、刃の間隔を調整するだけでそうめんを作れてしまう製麺機と、手だけで細く延ばしていく手延べそうめんでは、JASの分類で決められている太さが違うんです。
ひやむぎ(冷や麦)
JASの分類によると、ひやむぎの定義として、
・・・!(゚□゚*)
あれ?と思われた方も多いと思いますが、手延べの規格だと、そうめんとひやむぎは同じなのだとか。
この理由として有名なのは、古くからある、ある手延べそうめんの太さが、ひやむぎの基準に入ってしまっているからという説。
後から出来た基準(1968年頃制定された)により、商品名を変えなければならないのはちょっと・・・ということで、手延べそうめんと手延べひやむぎの規格を同じにしたと言われています。
● ひやむぎの製法
ひやむぎは、延ばした生地を切って作っていました。製麺機でも同じです。
これは、うどんと同じ製法ですね。
ちなみにこの「ひやむぎ」という名前は、この製法にも由来します。
もともと、うどんを細く切ったものを切り麦と呼んでいて、この切り麦を冷やしたものだから「冷や麦(ひやむぎ)」という名前になったのだそう
JASの分類では、他にも「うどん」と「きしめん」があります。
● うどん ⇒1.7mm以上~
● きしめん ⇒幅4.5mm以上~ 厚さ2mm未満
と、なっています。(同じ麺類でも、おそばには太さによる規格はないようです)
麺類はどれも美味しいですが、そうめんとひやむぎには、子供がとっても喜ぶアレが入っていますよね。
アレです。ピンクとかグリーンの、色付き麺!
色付き麺がいっぱい入っているそうめんとか買って、子供たちに出してあげた日には、もう。
そんなに!?ってくらい飛び上がって喜びます。
今ではただの飾り麺として入っていることが多いようですが、この色付き麺にもちゃんと理由があったんですよ~。
せっかく調べたので、簡単にですがご紹介します♪
色付き麺の理由!
その昔、色付き麺が入っていたのは、ひやむぎだけでした。
なぜかというと、そうめんとひやむぎを区別するためです。
製麺機が導入されると、刃の間隔を調整するだけでそうめんやひやむぎが作れるようになり、太いそうめんが出来たり、細い冷麦が出来たりと、どっちがどっちかの区別が難しくなってきます。
そこで製麺所の人が、ひやむぎを作った時に、色付きの麺を入れて区別がつくようにしたのが始まりと言われています。
一時期はこの色付きの麺はなくなっていきましたが、現在では、
● 子供が喜ぶ
● 清涼感が出る
などの理由で、ひやむぎだけではなくそうめんにも入れられているようです。
確かに、ピンクやグリーンやイエローの麺が入っていると、彩りが綺麗で大人でもテンション上がりますものね♪
後記
● そうめんは太さが1.3mm(製麺機)、1.7mm(手延べ)未満のもの
手で細く細く延ばしていく製法
● ひやむぎは太さ1.3mm以上~1.7mm未満(製麺機)、1.7mm未満(手延べ/パッケージに『手延べ』と記載が必要)
延ばした生地を切って作る、うどんと同じ製法
そうめんとひやむぎの違いは太さでした。夫に聞かれた時、胸張って答えれば良かった・・・。
でもこれで、子供に聞かれた時にも答えられるのでヨシとします。
夫の一言が記事のネタにもなってくれたしね ( ̄ー ̄)ニヤリ