我が家には2人の幼児がいることもあって、普段はノンカフェインのルイボスティーを皆で飲んでいるのですが、うっかり切らしてしまいまして。

ハッと気が付いていつものルイボスをネットで注文するも、時すでに遅し。
年末だったので、配達は1月5日以降とのメールが・・・嗚呼・・・( ;∀;)

仕方ないのでルイボスが届くまで家にあったデカフェの紅茶で何とかすることにしたのですが、ふと疑問が沸いてきたんです。

デカフェって、…カフェインゼロ?

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ウチの子たちはカフェインがバッチリ効いてしまう体質なので、カフェイン飲料を夕方以降に飲むと眠れなくなるんです。
なので普段のお茶はもっぱらルイボス(などのノンカフェインのもの)なのですが、デカフェって大丈夫だったっけ(;´・ω・)

カフェインレスとかデカフェとか、カフェインがゼロなんだかちょっとは入ってるんだか、よくわかんなくなっちゃいました。

というわけで今回は、デカフェカフェインレスノンカフェインについて、違いを調べてまとめてみましたよー!

それぞれの違い!

コーヒー豆とコーヒーの写真調べてみると、やっぱりそれぞれに違いがあるようです。一番はカフェインの含有率ですね。

  • デカフェ
    カフェインがちょびっと入っている
  • カフェインレス
    カフェインがちょびっと入っている
  • ノンカフェイン
    カフェインが0!

ノンカフェインはやはり、カフェインゼロ!小さい子供がいる我が家には大変ありがたいものです 人(^□^*)

気になるのはデカフェとノンカフェイン。
どちらも、ゼロではないけれどちょっとだけカフェインが入っているんですね。
これだけ見ると同じじゃん!って突っ込みたくなりますね・・・。

ところが、デカフェとカフェインレスはちょっと意味が違いました。
ざっくりですがご紹介しますね!

デカフェ(decafe)とは?

コーヒーのイラストもともとカフェインが入っていたものからカフェインを抜き、カフェインを含まなくなったものを差します。

脱・カフェインのことですね。
(decafeのdeには「脱・抜く」という意味があります)

カフェインが完全にゼロになるとノンカフェイン、カフェイン含有率が0.1%以下に抑えられるとカフェインレスとなります。
(0.1%以下というのは欧州基準で、世界的に見てもとても厳しい数値のようです。)

カフェイン除去の製法によって、残るカフェインの量が変わるようです。

カフェインレスとは?

カフェインレスとは、カフェインがゼロではないものの、ゼロに近いくらいカフェインの含有率が少ないもの(欧州基準0.1%以下)の呼び名。

デカフェでカフェインを抽出し、カフェイン含有率が欧州基準にまで下がったものも、カフェインレスと呼んで大丈夫なよう。

欧州よりもカフェインレスコーヒー等が浸透していない日本では明確な基準がないので、カフェインレスと書いてあるよりも「カフェイン99%カット」のように、数値で記載されている飲料が多いようです。

デカフェとカフェインレスは、それぞれにカフェイン含有率がとっても少ないものだけれども、全く同じ意味なわけではないということがわかりました。

で、ここでちょっと気になるのが、このカフェインを抜く工程。どうやら、工程の違いによってカフェインの残留量が変わったり、味や風味が変わったりするんですって。

えー!それって結構大事なことじゃない!? Σ(゚□゚*)

すごく気になったので、カフェインを抜く工程についても調べてみました!

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脱・カフェインの方法

現在、脱カフェインの方法は大きく分けて3つありました。

化学薬品を使う有機薬剤抽出法

水(と薬)を使う水抽出法

二酸化炭素を使う超臨界二酸化炭素抽出法(オススメ!)

3番目は、舌をかみそうな名前ですね。それぞれをサクっとまとめてみましたのでどうぞ!

有機薬剤抽出法

有機薬剤という化学物質を使ってカフェインを抽出する方法です。

比較的安価な方法なようですが、カフェイン以外の成分が多く損なわれるので風味が落ちるなどのデメリットもあります。また、化学物質が残留することもあるようで、安全面での心配があります。

ちなみに日本では、薬品を使ったデカフェ製品の販売は禁止されています。

水抽出法

水でカフェインを抽出する方法です。
2段階で抽出するのでカフェイン以外の成分も大きく損なわれることがありません。有機薬剤抽出法に比べると味や風味もしっかりしています。

工程としては

● 生豆の成分を水で抽出
● 生豆を取り出し、薬(有機溶媒)でカフェインを取り除く
● 薬を除去
● 残った成分に生豆を戻す

抽出する工程で薬(有機溶媒)は使うものの、直接触れるわけではないので比較的安心な製法です。

デカフェの製法として何も書かれていない場合は、こちらの水抽出法が使われていことが多いようです。

超臨界二酸化炭素抽出法

超臨界(ちょうりんかい)とか使うと、何かを凄い勢いで突破してそうな、すさまじいイメージがあるのは私だけでしょうか^^;
スミマセン、話がそれました。

この製法は、二酸化炭素を超臨界流体(一定以上の温度と圧力を加え、気体と液体の両方の性質を持った状態)にしてカフェインを抽出する方法です。カフェイン抽出後、常温・常圧にすると二酸化炭素は簡単に除去出来ます。

この製法は最も優れた脱カフェイン方法と言われ、現在の主流になっているようです。

その理由は、

● 味や風味がほとんど損なわれないこと
● 薬品を使わないので、安全性がとても高いこと

この2点の有機薬剤抽出法・水抽出法のデメリットを補いながら、カフェインをゼロに近い数値まで除去出来る製法だからです。

ただし、コストは高めで、製品のお値段もちょっと高めなことが多いです。

消費者の安全意識の高い日本では特に、3番目の製法で作られた製品には「超臨界二酸化炭素抽出法」と明記して企業がアピールしていますね。

全然知らなかった時は、フーン。なんかすごそうな名前、くらいにしか思わなかったのですが、抽出方法を調べてみると「デカフェを買う時は超臨界(略)にしよう!」ってなりますね。

私はなりました^^

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後記

● カフェインを含まないノンカフェイン
● ちょっとだけカフェインが入っているカフェインレス
● カフェインを除去して出来るデカフェ

同じようなものかと思っていたら、全然違いましたねー。製法についても知れて、調べてみてホント良かったです。

スーパーの飲料などを見て「これはカフェインレス(欧州基準)ではないな・・・フッ」とか、一人でほくそ笑みますw

ちなみに我が家にあったデカフェ紅茶は、ドラッグストアで買ったAHMAD TEAのアールグレイ。一番安全で風味を損なわないと言われている「超臨界二酸化炭素抽出法」を使っていました。ホッ。

このデカフェ紅茶に残っているカフェインは0.4%以下みたいなので、子供達には、日中にはストレートやミルクティーで飲ませて、夕方以降は麦茶で水分補給しました。夜の寝つきには影響しなかったので、一安心です。

(後日美味しいルイボスティーは無事に届きました!)

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