暑中見舞い と 残暑見舞い
漢字1文字しか違わないこの二つ、時期や違いをご存知ですか?
今回は、
- 暑中見舞いと残暑見舞いの時期! 2020年はいつからいつまで?
- 暑中見舞いと残暑見舞い。どんな違いがあるの?
- 両方出しても良い? 出した方が良いものなの?
- 暑中見舞いをもらったけど時期がギリギリ! どうすれば?
について、調べたことをまとめてみました。
今年はいつからいつまで出せる?
2020年の暑中見舞いと残暑見舞いの時期をズバリ言いますと、
● 暑中見舞い・・・梅雨明けの7月7日~8月6日まで。
● 残暑見舞い・・・8月7日~9月6日まで。
暑中見舞いから、ひとつずつ見ていきますね。
- 暑中見舞いの時期 in 2020年
二十四節気における「小暑(7月7日頃)」を過ぎた梅雨明けから、「大暑の終わりの日(2020年は8月6日/立秋の前日にあたる)」まで、とされています。
二十四節気・小暑・大暑とは?● 二十四節気(にじゅうしせっき)
1年を24に分け、それぞれに名前をつけたもの。
一つの区切りはだいたい15日くらい。● 小暑(しょうしょ)
二十四節気のうちの11番目。7月7日頃~7月22日頃。
(2020年は7月7日~7月21日まで)
だんだん暑くなり、これから夏の本番を迎えるという頃。● 大暑(たいしょ/だいしょ)
二十四節気のうちの12番目。7月23日頃~8月7日頃。
(2020年は7月22日~8月6日)
本格的な夏が始まる時期。
暑い夏を乗り切るため栄養をつける習慣・(夏の)土用の丑の日は、この大暑~立秋(8月7日頃)の間にある。2020年の土用の丑の日は7月21日(火・一の丑)、8月2日(日・二の丑)。
あっっっっつい夏を乗り切る食べ物といえば、多く名前があがるのがうなぎ! 毎年、土用の丑の日が近づくとスーパーでもうなぎ屋さんでも、大体的に宣伝していますよね。 でもなぜ土用の丑の日というとうなぎなのか、ご存知ですか? っ …
暑中というのは、二十四節気における小暑と大暑の間という意味。
つまり暑中見舞いは、その名前の通り、暑中に送るお見舞状 なんです。
ですので、梅雨が明けた7月7日から8月6日まで が、2020年の暑中見舞いの時期ということになります。
ちなみに、梅雨明けの時期は地域によってずいぶん違います。
沖縄などの南端では6月下旬には梅雨が明けていますが、東北地方などは、遅い時は7月末まで梅雨が続きます。(ごく稀にですが、立秋を過ぎても梅雨明けしない年も!)
ここで言う「梅雨が明けた小暑から~」というのは、お相手の方が住む地域の梅雨明けのことです。
ちなみに、梅雨が明けないまま立秋(8月7日)を迎えてしまった場合は、暑中見舞いを出してはいけないとされています。立秋を過ぎると暦の上では秋になりますので、残暑見舞い に切り替えましょう。
- 残暑見舞いの時期 in 2020
今年は立秋(8月7日)から、処暑(8月23日)を過ぎ、9月6日(白露/9月7日の前日)までとされています。
立秋・処暑って?● 立秋(りっしゅう)
二十四節気の13番目。8月7日頃。
(2020年は8月7日)
暑さのピークを迎え、徐々に秋に向かっていく。● 処暑(しょしょ)
二十四節気の14番目。8月23日頃。
(2020年は8月23日)
暑さの終わりが見え、秋の気配を感じられる時期。
それぞれのお見舞いにはどんな違いがある?
暑中見舞いと残暑見舞い、どんな違いがあるのかというと、「 時期 」と「季節の言葉」 に違いがあります。
えっ・・・・・・それだけ? Σ(゚口゚*)
それだけ です!
「ええー!」と思ったのは私だけではないはず・・・。
そうなんです、暑中見舞いと残暑見舞いの違いは 出す時期。
暑中見舞いは「夏」、残暑見舞いは(暦の上では)「秋」のお見舞い状 なんですね。
夏と秋では挨拶の言葉も変わってきます。
現実的には、立秋を過ぎた8月は暑さが厳しいことが多いので、ややこしいところですが。
両方出しても良い? 出した方が良いものなの?
この答えは、ズバリ どちらか片方だけで良い です。
暑中見舞い、残暑見舞い、共に、
- 季節の挨拶
- 相手方の健康をたずねる言葉
- 自分の近況を知らせる言葉
- 相手方の無事を祈る言葉
- 結びの挨拶
基本的には、このような流れで構成されています。
この中で暑中見舞いと残暑見舞いの間で変わるとしたら、①の挨拶の「 季節の言葉」くらいではないでしょうか。
7月の梅雨明け(地域によって違います)に暑中見舞いを送って、8月末のギリギリに残暑お見舞いを送ったとしても、その間、だいたい1カ月。その1ヶ月ほどの間に、お知らせしなければならないほど近況に変化が起こるというのは、考えにくいですよね。
それに、同じような内容のお見舞状が2枚届いても、お相手の方も困ってしまいますよね。
この様な理由から、一般的には、暑中見舞いと残暑見舞いはどちらか片方で良い とされています。
暑中見舞いをもらったけど、時期がギリギリだった!
出していない方から先に暑中見舞いを頂いた時は、速やかにお返事を出しますよね。
その時、ちょっと困ってしまうのが、8月6日ギリギリにこちらに届いた時 。
基本的に暑中見舞いは、立秋の前日である8月7日までに届くように送るもの。
ギリギリに届いてからその日に出したとしても、お相手に届くのは、立秋を過ぎてしまいますよね。
お相手に届くのが8月7日を過ぎてしまうのが確実な場合は、残暑お見舞いに切り替えて 送って下さい。
暑中お見舞いを頂いたことに対する、御礼の一言も添えて下さいね。
「残暑お見舞い申し上げます」で始まる季節の挨拶のすぐ後に、
● ご丁寧に暑中お見舞いを頂きまして、ありがとうございます。
● 暑中のお見舞状を頂きまして、誠にありがとうございます。
などの一文を入れると、御礼の気持ちが、よりお相手に伝わりますよね。
後記
● 暑中見舞いは梅雨明けの7月7日~8月6日までに届くように送る
● 残暑見舞いは8月7日~9月6日
● 暑中見舞いと残暑見舞いの違いは『時期』と挨拶文の『季節の言葉』
● 暑中見舞いと残暑見舞いはどちらか片方で良い
暑中見舞いと残暑見舞いの違いをまとめてみましたが、いかがでしたか?
関東圏の、非常に暑い夏を迎える地域に住んでいる私の中では、夏は「6・7・8月」、秋は9月から~という気持ちがぬぐえないので、8月上旬で秋とするのに若干の抵抗があるのですが(笑)
・・・という個人的な感情は横に置いて、マナーというのはお相手の方に対する礼儀でもありますので、心を届けられる様なお見舞状にしたいですね。