こちらの記事で紹介していること
ハロウィンで仮装する怖い理由
由来となった古代ケルト人のサウィン祭
子供向けの説明、簡単ver.と物語ver.

ハロウィンというのは本来、死者の魂がこの世に戻ってくる日。日本のお盆のような行事なんですね。

ただ、お盆と大きく違うのは…
悪霊や怖い魔女といった恐ろしいものも一緒に来てしまうこと。それらは大切な家族や友人たちを死者の世界にさらっていってしまうと言われていたんですね。

母あわわ

こわっ!!!!!
でも…私たちがする仮装も、魔女とかおばけとかガイコツとか、怖いものだよね? それはどうして?

そうなんですよね。それが今回のポイント。

というわけでこの記事では、ハロウィン仮装怖い理由について、調べたことをシェアさせていただきます。

子供向け説明も2パターン考えてみましたので、ぜひ最後までご覧くださいね。

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ハロウィンの仮装の理由が怖いと言われるのは、起源となるお話に由来する

悪霊の写真ハロウィンの仮装が怖い理由は、ハロウィンの夜にやってくる悪霊や怖い魔女から身を守るため、なんです。

それどころか、ハロウィンの代名詞・かぼちゃの灯《ジャック・オー・ランタン》も、『トリック・オア・トリート!』の掛け声でお菓子をもらうのも、全て自分を守るためでした。

仮装は大人だって楽しいし、ジャック・オー・ランタンは愛嬌があって可愛いし、お菓子をもらった子供たちはキラキラ笑顔(大人だってお菓子は嬉しい)。何だかすっごく楽しいパーティ!のようなのに、本当の理由は、この全てが《自分の身を守るため》って。

明らかにタダ事ではありませんよね。

ハロウィンの夜は、年に一度の《タダ事じゃない》事が起こる日だったんです。お話は今から2,000年以上も前にさかのぼります。

ハロウィンの起源とされているお話

ハロウィンの起源はとても古いです。今から2,000年以上前、紀元前のお話です。西~中部ヨーロッパの古代ケルト人が信仰する宗教のサウィン祭(収穫祭+悪霊を追い払う)という儀式が始まりだとされています。

古代ケルト人の暦では、一年の始まりは11月1日(新年)。一年の終わりは10月31日(大晦日)でした。

収穫祭新しい年は前日の日没から始まるとされており、サウィン祭は10月31日の夜から始まります。厳しい冬を無事に越せるように、秋の実りを感謝するお祭り(=収穫祭)であり、同時に、死者の魂が家族や親族を訪ねて来る日でもあったのです。

まるで日本のお盆のようですが、大きく違うのは悪霊や怖い魔女なども一緒にやってきてしまうこと。悪霊たちは作物を荒らし家畜に害をなし、人間にとり憑いて死者の世界にさらっていく(魂を取られる)と信じられていました。

そこで人々は、悪霊や魔女に仲間だと思ってもらえるように、10月31日の夜は彼らの姿を真似ることにしました。

なるべく似た恰好をすることで仲間だと思わせ魂を取られないように、怖い格好をして悪霊や魔女を驚かせ、死者の世界に帰ってもらえるように。

自分や家族の身を守る事。
これが10月31日の夜に仮装する由来とされています。


100年以上前のハロウィンの仮装をまとめた動画を見つけました。
不気味すぎるので《閲覧注意!》です・・・。怖いのが平気な人だけどうぞ

確かにここまでの仮装をすれば、悪霊や魔女も逃げ帰りそうですね・・・。でもコワイ。

そして、悪霊や魔女が家の中に入ってこないように魔除けの火を焚き、作物を荒らされないように、家の外にワインや食べ物などのお供え物を置いて、それで満足して死者の世界に帰ってもらえるようにしました。

この魔除けの火は、現代では《ジャック・オー・ランタン》に姿を変え、玄関先に飾られていますね。

『トリック・オア・トリート!』の掛け声でお菓子をもらいに行くというのは、祭り用の食料をもらいに歩く農民の姿を真似たものという説や、サウィン祭で家の外に食べ物などをお供えする様子からという説など、諸説あるようです。

母にっこり

いかがでしたか?
私は思ってた以上におどろおどろしい行事で、日本のハロウィンとのギャップに少し驚いてしまいました。

さて次は、子供向けの説明について、です。
小さいお子さんにもわかりやすいよう、簡単な言葉でまとめてみました。

ハロウィンの仮装の理由を子供向けに説明するなら

子供向けわかりやすい説明を考えてみました! サクッと簡潔に説明するバージョンと、物語風にじっくり説明するバージョンの2つです。

簡潔バージョン

ハロウィンの夜にはお化けが・・・ハロウィンの夜には、いたずらが大好きな怖いお化けたちがやってくるんだよ。お化けは人間が大好きで、人間をつかまえてお化けの国に連れていってしまうの。

お化けの国は真っ暗な夜の国。パパやママにも会えなくて、怖いお化けたちとずっと一緒なんだよ。困るよね。

だから人間だとばれないように、お化けの格好をしてお化けに仲間だと思ってもらうんだよ。


物語風バージョン

むかーしむかしの、その昔。
10月31日の夜に、お化けの世界のドアが開いてお化けがやってくる国がありました。

お化けはみんなのご飯を食べちゃったり、子供をつかまえて、お化けの世界に連れて行ったりします。連れて行かれた子供たちは、もうパパやママに会えません。

みんなはお化けが怖かったので、お化けに仲間だと思ってもらえるように、みんなでお化けの格好をしました。
ある人は普通のお化けに。ある人は、とっても怖いお化けに変身しました。

するとどうでしょう。お化けは、お化けの格好をした人たちを仲間だと思い、その人たちにはいたずらをしなくなったのです。
仲間なので、お化けの世界につれて行かれることもなくなりました。

そして、とっても怖いお化けに変身した人を見たお化けは、びっくりしてお化けの世界に帰ってしまいました。

こうして10月31日には、みんなでお化けになって、本物のお化けから自分たちを守るようになったのです。

こんな感じでいかがでしょう?

子供向けに説明するのって、意外と大変なんですよね…。
子供の年齢にもよりますし。

保育園幼稚園でも、良かったら参考にしてみて下さいね。

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後記

毎年、ハロウィンには渋谷のスクランブル交差点に、仮装した人たちが大集結しますよね。

作り込まれた衣装やペイントに「すごいな、みんな楽しそう!」とテンション上がっていたものですが、これも元は身を守るっていう切実なものだったなんて。だからみんな、ゾンビだったり血だらけだったり、怖い仮装が多かったんですね。

にしても私、今回調べるまでハロウィンで仮装する理由をきちんと知らなかったので(お気楽な仮装パーティだと思ってました)、娘たちには不思議の国のアリスの格好させたり、可愛い仮装をさせてたんですよね・・・。

うちの子たち さらわれ放題 ですね!!

反省して次は魔女の仮装にしよう・・・

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