熱中症の症状と対策!頭痛は危険?詳しく調べてみた!
熱中症の怖いところは、赤ちゃんからお年寄りまで、老若男女問わず誰にでも起こりうる「身体の状態」だということです。
「えっ・・・・・・
カラダの状態??? Σ(゚口゚*) 」
そうなんです。
熱中症とは、高温・多湿の環境で(まさに現代の日本です!)体がその状態に適応出来ない時に起こる状態の「 総称 」なんです。
総称という言葉からわかるように、熱中症にはいくつかの分類・症状があります。
今回は、こちらについて調べたことをまとめてみました。
1.熱中症の症状と原因!状態ごとに危険度を分類
2. 熱中症の時、家庭で出来る対策は? 頭痛に要注意!
1. 熱中症の症状!状態ごとに危険度を分類
熱中症には、驚くほどたくさんの症状があります。
立ちくらみ?と感じるくらいの軽度の症状から、意識障害やけいれんなど、ただちに救急搬送・入院治療が必要な重度の症状、最悪の場合は、死に至る 症状まで・・・・・・。
以前は【熱失神】【熱けいれん】【熱疲労】【熱射病】と分類されていましたが、現在は医療現場の混乱を防ぐために 熱中症Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度 と分類されています。
熱中症の重症度
熱中症Ⅰ度 / 軽度の症状《熱失神》《熱けいれん》
めまい、失神、顔面蒼白、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗・または汗が出ない
熱中症Ⅱ度 / 中程度の症状《熱疲労》
頭痛、不快な気分、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
熱中症Ⅲ度 / 重度の症状《熱射病》
意識障害、けいれん、手足の運動障害、異常に高い体温
ざっとまとめてみました。
ひとつずつ、見ていきますね。
熱中症Ⅰ度 / 軽度の症状
めまい・失神 《熱失神》
暑さで皮膚の血管が拡がって血管を流れる血液量が減り、血圧の低下や脳への血流が減ることで発症します。
唇の痺れや立ちくらみ、呼吸の回数が増えるなどの症状もありますが、この段階では気付かないことが多く、知らず知らずのうちに我慢してしまい、バタンと倒れてから発覚するというケースも少なくないようです。
筋肉痛・こむら返り・大量の発汗・顔面蒼白 《熱けいれん》
大量に発汗し水分や電解質(塩分など)を多く失った状態で、水分のみを補給し続けると水中毒になり、体液のバランスが崩れて発症します。
体温の上昇は少なく、この段階では命の危険はありませんが、手足など、体のあちこちに痛みを伴う痙攣がおきます。
高温多湿の屋外で、長時間の重労働や激しいスポーツをして、大量に発汗した時に起きやすい症状です。
水中毒(みずちゅうどく)とは?
水分を過剰に摂り過ぎると発症する中毒症状のことです。
血中の塩化ナトリウム(塩分)濃度が低下し、軽い疲労感や頭痛、嘔吐、精神症状といった、さまざまな電解質異常を引き起こします(低ナトリウム血症)。症状が悪化すると死に至ることも。
熱中症Ⅱ度 / 中程度の症状《熱疲労》
頭痛、不快な気分、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
熱疲労は水分と塩分が過剰に失われたことによって発症します。
体内(直腸など)の温度が39度まで上がることがありますが、その場合でも皮膚は冷たく、大量の発汗があります。
また呼吸や心拍数が上がり、逆に血圧が下がるのも特徴です。
身近な症状と思われがちな頭痛が熱疲労の症状に含まれているのに注意。熱中症の疑いがあって『頭痛』がある時は、熱中症の症状としては既に中程度に悪化しています。
熱疲労は特に重篤な症状である熱射病の前段階とのことですが、この段階で受診し適切な処置を受ければ、命に関わることはないと言われています。
熱中症Ⅲ度 / 重度の症状《熱射病》
意識障害、昏睡、けいれん、手足の運動障害、異常に高い体温
熱射病は、高温多湿の環境下で体温調節が正常に働かなくなり発症します。
湿度が高いと、汗をかいても蒸発しないので気化熱の効果がなく、発汗によって水分と塩分が著しく失われる上に、体温がコントロール出来ないという状態に陥ります。
当然補給は追いつかず、体内の熱を放出できなくなり、体温がどんどん上昇していきます。40℃以上になると発汗が止まり、皮膚が乾燥し熱を持って赤くなります。
体温の上昇が止まらず、更に熱が上がると(41℃以上)、全身の臓器に障害をきたし、多臓器不全となって最悪死に至ることも。
熱射病は熱中症で最も重い症状 です。熱射病の疑いがある時はただちに救急車を呼び、医療機関での適切な処置が必要です。
これって熱中症? 家庭で出来る対処法は?【頭痛は迷わず病院へ!】
すみやかに冷やすこと(冷やし過ぎない)
水分と塩分を補給をすること
が挙げられます。
熱中症の対処法についての注意点
これらの対処法(応急処置)が通用するのは『Ⅰ度』までです。
症状として軽視されがちな頭痛は『Ⅱ度』に分類されるので、頭痛がある場合は迷わず受診 して下さい。
また『Ⅱ度』の症状でも、意識を失ったり、錯乱状態や血圧の低下が見られる時は救急車を呼びましょう。
それでは応急処置の方法を、見ていきますね。
涼しい場所を探す
屋外にいた場合は、日陰や冷房の効いた室内などに移動し、ゆっくり休みます。
うちわなどで風をあてるのも効果的です。
吐き気がある時は仰向けにせず、横気味に寝かせて下さい。(嘔吐した場合、仰向けだと窒息する可能性があります)
心臓から全身に送られる大きな血管(動脈)を冷やす
血液には、栄養を全身に届ける働きだけではなく、体温をコントロールする働きもあるんです。動脈を冷やし、冷たい血を全身に送ることで、体の熱を内部から下げます。
具体的な方法としては、首や脇の下、脚の付け根などを、
市販の保冷剤や凍らせたペットボトルをタオルにくるんで、肌にあてる等です。
気化熱を利用して体温を下げる
水分が蒸発する時に周囲から熱を奪っていく現象(気化熱)を利用し、霧吹きなどで体を濡らして、体温を下げます。この方法が体に負担がなく良い方法だといわれています。夏場は常に持ち歩き、暑いなと思った時に手や足などにシュッと一吹きすれば、熱中症予防としても効果的です。
他には、濡れタオルで体を拭く、水をかける等の方法があります。
水分と同時に電解質(塩分やミネラル)を補給する
吸収の早い&吸収率の高い経口補水液(市販のos-1等)で、水分だけではなく塩分や糖分、ミネラルを補います。
ポイントは点滴を受ける時のように、少量をこまめに、ゆっくり時間をかけて飲むこと。この飲み方で、摂取した補液の吸収率が高まります。
赤ちゃんや小さいお子さんには、赤ちゃん用のアクアライトORS(生後3カ月頃から~)などがオススメです。
-
経口補水液がない時に代用できるもの
熱中症からくる脱水症状では、水分以外に 塩分の補給 が大事。
ミネラルウォーターやノンカフェインのお茶(※注意1)などと一緒に、
・塩
・塩飴
・梅干し
・昆布
など、塩分が強いものを摂取するのが効果的です。
カフェイン入りの飲料はNGです。
カフェインの利尿作用で、脱水症状が悪化することも。
症状がもっと重い時は?
頭痛など中程度の症状がある場合【熱中症Ⅱ度 / 熱疲労】
すぐに受診を。医療機関にて補液(点滴)などの治療を受ける必要があります。
病院へ移動する間に出来る事としては、水分・塩分の補給、体を冷やして休ませます(出来れば足を高く)。
意識障害などがある場合【熱中症Ⅲ度 / 熱射病】
ただちに 救急車を呼び病院へ搬送 してもらいましょう。命にかかわる、大変危険な状態です。入院治療の必要があります。
救急車を待っている間に、吐いてしまうかもしれないので、吐いた物が喉に詰まらないように横向きに寝かせて下さい。
日陰を作り(または日陰で)、首や脇の下、脚の付け根を集中的に冷やします。体内の温度が異常に高い状態なので、血管を冷やして冷たい血を全身に運び、体内から熱を下げるように努めましょう。
以上、簡易的な応急処置を調べてまとめてみました。
『Ⅰ度』の熱失神や熱痙攣の症状には対応していますが、熱中症は急速に症状が進むことがありますので、おかしいなと思ったらすぐに受診して下さいね。
また、受診せずに回復したと思っても、体内に影響が残っていることがありますので、かかりつけ医などに診てもらうことをオススメします。そして数日は安静にお過ごし下さいね。
後記
- まとめ
熱中症の症状
● 熱失神(めまい・失神)【熱中症Ⅰ度】
● 熱けいれん(大量の発汗、こむら返り、筋肉痛など)【熱中症Ⅰ度】
● 熱疲労(頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感など)【熱中症Ⅱ度】
● 熱射病(意識障害、昏睡、けいれん)
症状の中でも軽視されがちな『頭痛』は、熱中症Ⅱ度
熱中症の頭痛は重症度が高く(中程度の症状)、迷っているなら受診した方が良い。
私は関東圏の日本でトップ③に入るくらい気温が上がる場所に住んでいます。
真夏に外を歩いているだけで倒れそうになるくらい暑いのに、遊びたいざかりの4歳と2歳の子供がいるので、夏はひやひやです・・・・・・。
大人の私よりも、子どもの方が熱中症の症状の進行が早いですから。
去年は帽子と補水と霧吹きで何とか乗り切りましたが、今年も笑って過ごしたいので、今回調べた対処法を頭に叩き込みつつ、万全の対策で夏を迎えます!